EC物流における倉庫内オペレーションの最適化とは?① ~Amazon物流システム構築経験者の考察~
目次 EC市場の現状と物流における課題について EC物流倉庫における自動化設備導入の課題 自動化設備の選択と成功のカギ 近年EC市場は、BtoBからBtoC、CtoCと市場規模も拡大しています。新型コロナウイルス禍では外出することなく買い物を非接触で済ませる事ができることから利用者が増大しました。物流については、既存流通業とは異なる課題・ニーズがあることも確かなことからECビジネスの成否を握っているというのが実状です。 ドライバー不足等の深刻化により「モノが運べなくなる」物流危機が叫ばれる一方、ECプラットフォーム間の競争が激化しており、より良い商品配達の方法により物流システムを構築できることは今後のECビジネスにおける優勝劣敗を決定づける要素となるに違いありません。 そこで、今回から数回にわたり、現状のEC物流の特長や実態を再確認することにより、ピンポイントとなる倉庫内オペレーションの最適化のための設備投資や運用の仕方などについて考えていきたいと思います。 本稿は、かつてアマゾンジャパン(同)に在籍し、「Amazon」競争力の源泉とも言うべき最先端の物流システムを構築した経験を持つブリッジタウン・エンジニアリング(株)〔https://www.brtown.com/〕代表取締役の渡邊博美氏と技術本部長の関根実氏にインタビューした内容をベースに構成しています。自社EC物流における最適な倉庫内オペレーションの在り方を明確化するきっかけにしていただければ幸いです。 1. [...]